築40年のおうちをフルリノベーション

リノベーションを計画中の方へ、このブログが参考になればうれしいです。

断熱材は必要か?

壁の断熱は本当に必要かどうか?

これについて、今年に入ってから5ヶ月ほどずっと悩んでいたのです。

ネットで調べてみたり、工務店さんや大工さんに直接尋ねてみたり。

建築関係の方はみなさん、こぞって「断熱材のない家なんて考えられない!」との

ご意見です。「リフォームするなら、この機会に断熱材入れたほうが

良いに決まっています!いまどき断熱材のない家なんてないですよ」

40年も前に建てられた家だと、まず断熱材は入っていません。

当時の断熱材はグラスウールですから、入っていたとしても、

結露を含み重たくなって下にずり落ちているはず。結局、断熱効果はなし!

断熱材のない家というのをネットで検索してみると、

「冬は外より家の中のほうが寒い」とか「エアコンの電気代がめちゃくちゃ高い」とか

デメリットばかりが出てきます。

神戸でもここは寒い地域なのです。

外気温より低かったら、氷点下になるじゃないですか。

今はマンションだから冬の朝でも、10度くらいはありますが、

戸建てに引っ越して、ー2度とかになったら凍死しますよ絶対!

そんなことになったら、家族に申し訳ないです。

 

これは本当かどうかわかりませんが、「グラスウールが壁の中の結露や

カビの原因になり、家の寿命を短くする」というような事を

書かれたサイトもありました。

今回購入した家が40年経過してもちゃんと建っているのは、

土台の部分や柱などが、しっかり乾燥していて、より頑強になったからだという

意見がありました。家にとって湿気は大敵なのです。

湿気が少ないのは、断熱材が使われていないからだという理由なら

断熱材はむしろ無いほうが良いのでは?

そもそも家の寒さや暑さは、壁よりも窓からの影響が大きいらしく、

それなら窓だけ断熱仕様にすれば良いんじゃないの?

素人なりにいろいろ考えました。

「床下や屋根裏に発砲スチロールのような板を敷く断熱方法だけでも

十分に効果がありますよ」と今、工事をお願いしている工務店の社長さんは

おっしゃっておられましたので、もう壁の断熱はあきらめようと決めました。

床暖房も付けてもらうし、ファンヒーターやエアコンでなんとかなるだろうし。

断熱材を壁に入れるのも結構なお金がかかるのです。

グラスウールより性能の高い発砲ウレタン(特殊な機械で壁に泡を

ブクブク吹きつけるやつです)なんて、本当に高価です。

高いからと言って、たとえばリビングだけやっても意味がないのです。

外壁にそって内側の壁全部に隙間なく施工しないと効果がありません。

 

でも、しっかり断熱材を使った『高断熱高気密の家』に住んでいる友達が、

「それでも冬は寒い」と言っていましたので、本当にもう断熱材は

後ろ髪を引かれながらもあきらめていたのです。

それが、今日現場で…

 

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発見!

この黄色いビニールに包まれたもの。

それはまさしく断熱材☆

夢にまで見た、あのグラスウール!

見積書の見間違いか、大工さんのご厚意か、とにかく断熱材を壁に貼って

いただけるようなのです。

なんだかんだ言いながら、やはり断熱材はあるに越したことはないって事ですね。

 

一件落着、めでたしめでたし。